無料ブログはココログ

« 主婦のいいわけ | トップページ | にんじんごはん »

2011年5月24日 (火)

文字を彫る

技術と理想がバランスが悪くここのところしつこくやり直していた住所印。
ヘッドルーペ導入によって、難局は乗り越えたように思います(どうもおおげさですね、しくじってたところを乗り越えたってことなんですが)。
あとはすいすいと行きたいところですが、先日片目で4倍ルーペ3時間の後、一週間くらい目の周りの凝りがとれず、ちょっとやらかすとちょうどパンダの黒い部分にあたるところがキューっといたくなる…という状態になっていたため、休み休みやっています。
今日はお名前の部分を彫っていました。
カタイ字体で住所印を作るのはとても地味な作業です。
少なくともそう見えます。
実際大変地味ではありますが、特にお名前を彫っているときはちょっとドラマチックな気持ちになります。
その人の人生をその人とともに生きてきた名前というもの。
時に愛情を持って、時に事務的に、呼ばれ続けてきた名前、一見事務的な時にも、それは例えば、出産の時に看護婦さんに呼ばれたかもしれない、小学校に入学した時に最初に先生に読んでもらったかもしれない、結婚した女性の多くがそうであるように、途中で姓が変わった時には感慨深くつぶやいたかもしれない、そんな事を思いながら、つとめて慎重に消しゴムに刃をいれていきます。
無心にただただ掘り進んでいく時も、気持ちが集中して楽しい作業ですが、そういういろどりのある想像が更に気持ちを高めてくれることもあります。
今日はまじめですね。
そう言う日もあります。

しかしながら…こう、うっとりと高説を述べた後に言いづらいのですが、私は人の名前を憶えるのがはっきりと苦手です。
自己紹介を一度に5人ぐらいにされたら、最後の一人しか残りません、頭に。
記憶を上書きするタイプ…等と解説して落ち着いてる場合じゃありません。
大問題です。
働いてる時は更にスリリングでした。
穴があったら入りたいようなこともいくつもやらかしました。
そうして失敗したりして、反省だけはしてきましたが、今もやはり半年くらい会わないと名前を忘れたり、取り違えたりします。
一度、学生時代の同級生にばったりあってお互い「わーーーー懐かしい―――っ!」と言いあいながら「やば…名前…」と思っていたら、相手が屈託のない人で「えっと名前なんだっけ?」と言ってきたので、助かったことがあります。
しかし、そんな時、自分も忘れていたくせに若干面白くない…という…わがままですね、人間だもの。
幾多の失敗と失敗される事を繰り返し、少なくとも、相手が私の事を憶えなくても、それを当たり前のこととして受けとめると言う事だけは、身につけられたかと思います。
ただの開き直りですね、何言ってんだってところです。
水商売とか、営業とか、学校の先生とか、なれそうにありません。

« 主婦のいいわけ | トップページ | にんじんごはん »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

消しゴムはんこ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2023年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31