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2012年1月11日 (水)

ゴルゴを読んで防犯対策

我が家の前は建物があまりなく、2階の部屋の窓からかなり遠くまで見渡せる。
結構人通りの多い道まで、距離はけっこうあるのだが、障害なくよく見える。
夜に、部屋に入ると、窓の外は暗闇。
そそくさとカーテンをひいて、早々に窓のそばを離れる。
その時頭にあるのは、狙撃手の存在…。
よく、狙われる恐れがある要人をかくまう時に「絶対に窓のそばに立たないでください。」とか言うじゃないですか。
どうもそれが頭をよぎってしまう。
ゴルゴなら絶対はずさないな…とか。
潜む建物すらないのだが、近所に。
でもゴルゴなら、相当遠くにある、何とかパレスとかから、眉間を打ち抜くかもしれない。
狙われる予定も心当たりも全くないのだけど。

しかし、ゴルゴに狙われてなくても、こうこうと灯りをともして暗闇の外におのが姿をさらしながら、あれこれしているのは防犯上、あまりよろしくないだろうと思う。
「あそこに今いるな。」とか「あの部屋は、こういう用途かな。」とか「夜は何時頃に帰ってくるな。」とか「こんな家族構成だな。」とか外に宣伝するように生活するのは、よくない事だろうとは思う。
引っ越しする時、やはりちょっとだけ浮かれていたのだろう、ムスメの部屋と息子の部屋のカーテンを選ぶ時に、いかにも子ども部屋と言う感じの、ラブリーな物や、宇宙っぽい模様などを選ぼうかしらと言うような話をしていて、親にとめられた。
曰く「この部屋は女の子の部屋です。」と道行く人に宣伝するような真似はするなと。
一部をのぞいて、大抵の窓の前には隣家の壁があるという、いかにも日本の住宅という家なので、気にしすぎかもしれないが、確かにガサツとはいえ女子の見た目を持つムスメである。
万が一にもつけてこられて、「ふむふむ、あの部屋ね。」というのは、あまり気味が良くない。
ムスメにも外から誰が見るかわからないから、夕方になったらカーテンを閉めるようによく言っている。
繰り返すが、外は隣家の壁なのであるが、将来どういう所に住むかわからない。
一人で暮らすことだってあるかもしれない。
そんな時に無防備にしないように、今のうちからちょっと気にして言っておこうと思っての事だ。
ムスメは誰か見てる→お化けが見てる…という風に思っていて、慌てて閉めている。
私だってゴルゴが頭をよぎっているのだから、人の事は笑えないのだが。

小さい時から接している、刑事ものや何かのサスペンスドラマや、スパイやら忍者やらのドラマ、そんな中に、帰宅した刑事か何かが、留守宅に帰り付いて、何者かの侵入にきがつくシーンで、部屋のドアに髪の毛を貼っておいた(つばでかなあ?)というのがあった。
以前、テレビの情報番組で、空き巣防止の特集をやっていた時に、一人暮らしの人向けに、ドアの目立たない所に、セロテープを貼っておくというのがあった。
サスペンスドラマも結構真面目に見たら参考になるのかもしれないなと、その時思ったのを憶えている…もちろん貼らないんだけど、セロテープやら髪の毛やら。

大昔、私が小学生の頃、我が家では教育上よろしくないという理由で(多分本当は母がほかの番組が見たくて)「8時だよ!全員集合!」を見てはいけない事になっていた。
子どもは8時にはテレビを消して寝なくてはならない…と、非常に高潔な思想を持って(多分9時からは母が楽しみにしているサスペンスなどが始まる時間だったからだと思う…録画できない時代だし…)教育されていたため、友達がドリフの話をしているのをうらやましく思いながら聞いていたのだ。
しかし、ごくごくたまに両親が2人で、夜出かけなくてはならない事が、普通のサラリーマン家庭であった私のうちにもあった。
それは大抵冠婚葬祭とかであったりする。
不謹慎な話だが、両親が土曜の夜に「今夜、お通夜だから、2人(私と弟)で留守番してね。」等と言って準備をしていると、殊勝な顔をしながら(ちょっと心細がってみせたりもする演技派の我々)、心は期待に大きくふくれている。
やっておけと言われた事を半チャラけにやり、いつでも布団に飛び込めるように準備をしながら(布団はちょっとめくり上げて、さっと入り込めるようにしておく)ゲラゲラと番組を楽しんでいる間も両親の帰宅の気配に耳をすます。
ガチャガチャガチャっと鍵のなる音で、さっとテレビを消し、灯りを消して布団に飛び込む…。
両親が、大丈夫だったか等声をかけると、ちょっと寝ちゃってたみたいな風情を漂わせようとしたりして、色々小賢しい演技をして見せる。
父は、そんな私たちに、さみしかったろうと同情するような声を出すのだが、やはりサスペンスや時代劇にに精通し、常に危機管理を心がけている母には、通用しない。
テレビの裏におもむろに手を入れ、「あんたたち、テレビ見てたでしょ。」と低い声で、言ってのけるのだ。
空になった布団に手を入れ、「うぬ、まだ遠くへは行っていない。」と看破する忍者か赤穂浪士のようである。
ゴルゴで防犯意識を高めたり、サスペンスで推理力を高めたり…世の中、何が役に立つかわからないものだなと、つくづくと思う…かな?

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