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2012年8月 7日 (火)

私の知っている福井県と言う所

私の母は福井県の出身で、私はいつも夏休みになると、海に近いその町で過ごすのが常でした。
お城の跡のそばに神社があって、そこで弟やいとこ達と遊んだり、神社を通り過ぎてしばらく行くとすぐに小さな浜があって、そこで、貝殻や打ち上げられたクラゲを集めたりしていました。
家に帰るとすぐに、流しで蛇口をひねると、冷たい井戸水が飲めて、その水で冷やしたスイカや、若狭がれいの一夜干し(私の好物)をお皿に山盛り焼いたのが、おやつでした。
夜はお祭りを見に行った帰りなんかに、駅から近い古い和菓子屋さんで、じゃあじゃあ流した透明な水に沈んだ目玉みたいな形の小さな葛饅頭を、たくさん買って帰ってみんなでいただきました。

冬は、雪が子どもの背丈ほどつもった裏庭で、さんざん雪遊びをして、火鉢で焼いてもらったおもちを、おばあちゃんが丼の中でお湯でふやかして、きな粉をつけてくれたのを食べました。
夕飯は焼きサバや、名産とはいえそんなに安くはないカニを、「たくさん食べな。」とニコニコしながらおばあちゃんが上手に身を出してくれてたらふく食べたものです。
そうしてさばいてくれるおばあちゃんは、カニをさわった箸をなめただけで、高熱が出て命にかかわる発作がおきる、アレルギー体質で、全く食べられないのでした。
「おばあちゃんは食べないの?」とカニを独占しながら(弟はカニが嫌いでした)一応と言う感じで聞く私に「おばあちゃんは、いいんや~」と言うその笑顔が、いつまでも思い出されます。

海のそばだけど、すぐ山が迫り、大きな川が流れるその小さい町は、お魚は海から上がってすぐ食卓に上がり、水が良いのでお米も美味しく、少し歩くと山の幸を手にする事が出来、若い頃京都の料理屋さんで、仕事をしていたと言う祖母は料理が上手で、とても器用だったので、何を作ってもらっても本当においしかったのです。

海から上がった体のしょっぱい感じ、手足を縮めて入る五右衛門風呂の窓にひっついたヤモリのお腹、台所の蛇口につけてあったガーゼのちっちゃい袋をぽたぽた触る手触り、ざるにいっぱいのイサザの平たい顔、おじちゃんが乗っけてくれた釣り船の船べりに当る重たい波の音や深い海の色、畳屋をやっていたおじいちゃんに時々怒られながらお店で遊んでいた時のイグサの匂い、畑にくっついて行って遊んでいた時にミミズが出てきて悲鳴を上げた時に振り返って笑うおばあちゃんの白い顔…。

夏休みってちょっと、センチな気分になっちゃったりします。
特に帰省する時期には。
代替わりして、母はともかく私はなかなか、その福井の町に行く事は無くなってしまったのですが、あんなに何もかもが美味しい町で、小さな頃のお休みを過ごす事が出来て本当によかったなあ・・・などと思います。
そうそう、でっちようかんって言う、その町の水ようかんがまた、ものすご~く美味しいんだよなあ。
それこそ、ごくごくと水を飲むみたいに、いくらでも食べられちゃう…。
うう…食べたい。

ちょっと前になりますが、あまり東京では催された事のない、福井の物産展が、新宿の京王デパートでありました。
母の知り合いも、お店を出すと言う事で、でかけていきました。
その時の戦利品の写真です。
ほんの一部だけど。

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一番大きな蒸し器の下の所でも、尻尾が曲がってしまうほど大きな赤ガレエ。
陸に上がってすぐという、こんな大物が1尾1200円でした。
食べると後味をすぐ忘れてしまうんです。
本当においしいものって、後味がすぐ無くなっちゃって、すごくのどが渇いた時に飲んだ水みたいに、「美味しかった~~~」と言う印象だけが残るものではないですか?
久しぶりにそんな味のものを食べました。
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焼きサバは、はずせません。
串のはずし方を売り子のおばちゃんに教わって、上手に外したら、あとは、ちょっとあぶって、しょうが醤油で食べます。
書いていたらヨダレが…

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ご当地キャラ、さばトラななちゃん。
さばトラ柄の猫で、サバが好き。
しかも、焼きサバやへしこが好きなんですって。
焼きサバはともかく、へしこは塩辛いよ、ななちゃん。
お姫さま気質だから、抱きつかれたりするのが嫌いなんだって。
さばトラななちゃんに、もし会う事があったら気をつけてくださいね。
猫パンチされちゃうかも?

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